このページを開いた方,うつ病に関心のある方,辛い思いをされている方,
   身近な人・大切な人が苦しんでいる人,,,多くの人がご覧になっているのでしょうね.
   ご自身や身近な人が,辛い思いをされているならば,ここでその症状をチェックしてみましょう.
   

 

TOP > 診断ガイド > その症状はうつ病? 

うつ病や心の病の引き金となる,出来事・きっかけ

 うつ病をはじめとする心の病を発病する場合,何かしらストレスという形で,心身ともに大きな影響を受けていることは,容易に想像できると思います.ですが,一言でストレスと言っても,なかなか気づかずに,病気が進行してしまうケースも多いのです...それが日常的な出来事であったり,仕事上しかたのないことだと理性では割り切っていても,心のどこかで大きなストレスとなって蓄積し,それがうつ病や心の病の引き金になることがあります.

 同じ体験をしたからといって,全ての人が必ずうつ病になるわけではありません.ひとつの目安として,次に挙げる項目のうち,ご自分や親しい人の生活習慣に当てはまるものがないか,見比べてください...



うつ病の人に言っていいこと・いけないこと

 タブーな言葉から,回復を後押しする励まし方まで, 家庭や職場での場面に応じた対応例が掲載されています.

第1章 [家族ができること]
原則1 励まし方
原則2 本音と建て前

第2章 [職場ができること]
原則3 在籍中の配慮
原則4 求職・復職

第3章 [患者さんができること]
原則5 カミングアウト
原則6 人間関係の維持

第4章 なぜ「リハビリ期のコミュニケーション」が重要なのか
治療とリハビリ(自宅療養期)
治療とリハビリ(日常生活期~社会適応期)
治療とリハビリ(社会適応期)


 <心理的な負担>
  ●仕事や家庭内のトラブルによる過労.
  ●職場の異動や退職,引越しなど環境の変化.
  ●子供のひとり立ちや,肉親の死去などの喪失体験.


 <身体的な負担>
  ●妊娠,出産,閉経.
  ●リウマチや老年痴呆.
  ●脳梗塞後遺症など.

 <薬の副作用>
  ●高血圧治療薬.
  ●経口避妊薬.
  ●副腎皮質ホルモン剤.
  ●インターフェロンなど.


 筆者の場合,経口避妊薬の使用時に精神的に不安定になりました(薬の副作用).また,職場ではありませんでしたが,学年が上がることで後輩もでき,先輩として頼られる立場になったとたんに,十分な指導対応が出来ず,自分の能力不足や上司に当たる先輩や教授陣に対して,駄目な生徒と取られているのではないかと,不安になったことも大きな要因です.また,生徒間,教授間の意見の論争のハザマにいた筆者は,まさに権力や圧力のサンドイッチ状態で,自分の立ち位置の確保に困っていました(環境の変化).そして,身ごもった子供を生む事も許されず,中絶をしたことや,付き合っていた方とお別れした事も大きな心の傷として残りました(喪失体験).

 近年は女性の社会進出が進む一方で,平成の大不況のリストラ,成果主義の導入といったことで,特に働き盛りの世代(30代)にうつ病を発病する人が増えています.労災申請も精神的疾患によるものも増えました.またいじめの問題や熟年離婚という言葉があるように,若年層から熟年層にかけて,生活環境・人間関係での変化やトラブルが増えています.

 こういった時代背景のもと,うつ病などの心の病に罹らないようにするには,意識的にストレスコントロールをし,些細な変化があればお医者さんに相談するなど,人生の節目節目に,ご自分や大切な人の状態を見つめる時間が必要です.なお現代型のうつ病の研究が進むにつれ,従来のうつ病と常識が徐々に変わってきている情報もあります.



うつ病や心の病で現れる,身体面の症状


 うつ病や心の病は,必ず精神面の症状が先に現れるわけではありません.むしろ近年注目されている仮面うつ病などは,身体症状だけが際立って現れ,なかなか心の病と気づかないケースも増えてきています.

 特に多い症状が,『睡眠障害』です.これは一言で不眠ともいえますが,逆に睡眠のリズムが崩れて,過眠になる場合もあります.主に不眠症状を大きく分けると,「入眠障害」,「熟眠障害(眠りが浅く熟睡感がない)」,「早朝覚醒(夜中または早朝に目が覚めて眠れない)」があります.

 これらの不眠症状があると,目が覚めても,抑うつ気分が強く,後悔や自責の念や将来への悲観などに苦しみ,あれこれ悩み続けることになります.
 また夢見も悪くなり,悪夢でうなされる事もあります.現在治療中の筆者でも,お薬で不眠症状は軽減されましたが,ストレス負荷の多かった日など,悪夢にうなされる事が多いです.

 また,次のような身体症状も,ただの疲労ではなく,うつ病のサインの場合があります.

  ●全身の倦怠感  ●頭痛 ●めまい ●首や肩のこり  ●頭痛
  ●関節・腰痛   ●腹痛 ●便秘  ●食欲不振・過食 ●性欲減退

 筆者の場合,顕著だったのは肩こりです.人生でこのかた,肩こりなんて経験はありませんでした.ところが,不登校になりがちだったころ,精神的に辛い作業日は,必ず酷い肩こりに悩まされました.お風呂やマッサージ,シップや滋養強壮剤など色々試しても,まったく肩こりが取れないのです...このとき,早くから精神科に行っていれば,筆者のうつ病は深刻にならずに済んだでしょう.

 もしも,こういった症状で整形外科や内科などに通っていても,症状が改善されない場合,メンタルヘルスケアの必要性があるのかもしれません.そういうときは,通っている科の先生でも,精神科・心療内科の専門医でもいいので,心の病の可能性を,お医者さんに尋ねてみてください.


うつ病や心の病で現れる,精神面の症状

 精神面で現れる症状は,大きく分けて次の3つあります.

  <感情面>
  ●抑うつ気分  ●ゆううつ感  ●イライラ感  ●不安・焦燥感  ●不全感 
  ●罪責感    ●自責の念   ●悲観・絶望  ●心配性     ●自殺念慮

  <思考面>
  ●思考力減退  ●思考力低下  ●集中困難  ●興味・関心低下  ●記憶力低下 
  ●貧困妄想   ●心気妄想   ●罪業妄想  ●疾病妄想

  <意欲面>
  ●行為抑制   ●おっくう  ●根気のなさ  ●無気力  ●行動力低下 
  ●寡言・寡動  ●混迷状態  ●自殺     ●脱落


 感情面で見られる症状,抑うつ気分は,気分の落ち込み,というか,「なんとなく気が晴れない」,「なんだか不安,寂しい」,「普段していたことが面白くない」,「自分自身がつまらない」・・・といった表現をする場合が多いようです.

 筆者の体験でもありますが,この抑うつ症状が酷い場合,目つき顔つき表情が変わります.人から見てかなりの変貌振りのようです.また些細な言葉で,涙ぐんでしまったり,不安に駆られパニック状態にも陥りました.治療を始めてからは,抑うつ症状が出た場合,頓服などで対応していますが,自分がうつ病と知らなかった頃は,自分の能力のなさ,女性としての魅力のなさ,将来に絶望し,どん底の時は死という言葉が浮かんできました.

 また,治療前,論文作成や結果をまとめるのにも,色々やることはあるのに,何から手をつけて良いのか,論理的な思考が出来なくなってしまいました.集中力や記憶力も低下し,あれもこれもと気になる事ばかりで,結局毎日大したことが出来ずに終わっていく毎日でした.

 今は治療を受けているおかげで,こういったネガティブな思考に陥らずに済んでいます.また,行動力や集中力もでてきて,今実際,このサイト作りに励んでいます...

 何もかもにどん底状態の人がいたら,これを読んでくださっているあなたが,まさに悩み苦しんでいらっしゃるなら,メンタルケアの必要性があるのかもしれません.筆者は,まったく上記の症状を実体験し,適切な治療によって,これらの症状が改善されているわけです.多くの悩んでいる方が,悩みのスパイラルから開放されるためにも,是非お医者さんに足を運んでほしいと思います.


うつ病の予防・ストレスコントロール

 うつ病の発症には,病気や怪我,学校や職場の人間関係,家族との離別・死別・・・といった日常生活のストレスと関係があるといわれています.過剰なストレスのために病状が出ていても,自分では病気と気づかないこともあります.最近疲れている人,精神的には気づいていないけれど身体の症状が酷い人,そして筆者のようにすでに医師のもとで治療している人など,ストレスをためない生活を送ることが,うつ病の予防・回復につながります.

 そのためには,次の項目を習慣づける心がけが必要です♪

  ●自分の性格を知る: 前述のような性格の人は,自分の性格を肝に銘じておくくらいの方がいいです.
  ●がんばり過ぎない: 少し休んだからといって,遅れを取り戻そうと焦らず,気持ちに余裕を持たせましょう.

  ●自分への負担を軽くする: 一人で抱え込まず,他の人に相談して,手伝ってもらい,なるべく負担を軽くするようにしましょう.
  ●マイペースな生活を: 他人を気にせず,ゆったりマイペースを保ちましょう.

  ●環境が変化するときは,休養を取る: 引越しや配置変えなど,自分の立場が変化したときは,
   家族や友人と話す時間を作ったりして,ゆったりとしたマイペースを再構築するようにしましょう.
  ●アルコールの飲みすぎに注意: 適度なアルコール摂取はリラックス効果がありますが,大量飲酒は体に毒です...


 筆者がうつ病になったきっかけを上記で示しましたが,ここで挙げた項目の3番目,自分への負担を軽くすることが,とても下手な人間でした.今でも家事をするとき,母に手伝ってもらいますが,昔は自分ひとりでやった方が,人に指示をするより楽でした.でも,それでは自分のストレスが溜まる一方なのです.今では1番目の,自分の性格を常に考え,苦手なことを正直に相手に伝えるようになりました.そして,相手にも出来ることは積極的に手伝ってもらうことを,家事を通して練習しました.(2006年末)
 
 そのおかげもあり,派遣先での短期の仕事でチーフの役割を担っても,他の方々に協力してもらって自分の負担を軽減することができるようになってきました.投薬治療以外に心理療法(カウンセリングで認知療法)を取り入れた時期もありましたが,山あり谷ありで一歩ずつステップアップしているところです.(2009年末に更新)



  うつ病治療.com   診断ガイド => うつ病になりやすい性格