うつ病と性格というのは,多くの人が関連性を指摘しています.しかし,特徴的な性格だからといって,必ずしも心の病になるわけではありません.ただ,うつ病を心配される方の,性格や特徴が合致し,病的・過剰な状態ならば,メンタル疾患の予防として,気をつけることも必要になります.
うつ病になりやすい人には,次のような性格的特徴があります.
<メランコリー親和性性格>
たいへん几帳面で,秩序を非常に重んじる性格です.
このタイプの人は,秩序を乱されると落ち着かないため,
それを保つことにとても執着します.
<執着性性格>
生真面目で几帳面,責任感の強い性格です.
このタイプは何事も1から10まで徹底的にやらないと気が済みません.
当然,仕事にも熱心です.正義感や責任感が強いことから,手抜きやごまかしもできません. ひたすらコツコツと目の前の仕事に取り組みます.
<循環性格>
社交的で人付き合いが良い上に,とても情け深くて親切な性格を言います.
逆に,人から物を頼まれると断れないタイプの人も多いようです
いつも陽気でほがらか,ユーモアにも富んでいるため,誰からも好かれる性格といえましょう.
いい性格の反面,弱さをはらんでいます...
いずれの性格も,社会的に見るととても好ましい性格といえます.実際,うつ病になった人は周囲の評判もよく,職場で社会でも高い評価を得ていることが多い傾向があるようです.しかし反面,精神的なもろさや弱さをはらんでいます.
例えば,メランコリー親和性性格の人は,秩序にこだわりすぎて,環境の変化に対応するのが苦手です. 執着性性格の人なら,物事の重み付けが下手なので,仕事量が増えると,どこから手をつければ良いか判らなくなってしまいます. 循環性格の人は,周囲に気を使いすぎて疲れるだけでなく,自分を見失ってしまう危険性があります.また,気分の浮き沈みが激しいという問題があります.
ちなみに筆者はどのパターンにも当てはまる,うつ病になりやすい困ったちゃんだったわけです... 上記の性格に当てはまる人は,心の病に進行させないためにも,ストレスを溜めない生活を心がけるのが大切です.
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