私は,今うつ病治療で通っている精神科・心療内科クリニック以外にも,これまで複数の病院に通院したことがあります.それを前提に,どんな病院が良かったか,お医者さんとのインフォームドコンセントや医師との付き合い方について書きました.なお,この病院選びの話はメンタル疾患だけでなく,他の科にかかる場合でも当てはまる点が多いです.病院・お医者さん選び,セカンドオピニオンが必要と思ったときに,皆さんの参考にしていただければ幸いです.
まず,自分がうつ病ではないかと思ったとき,最初に病院探しをしたツールはインターネットでした.精神科・心療内科の病院・クリニックは,院内風景なども掲載していることもあります.また,病院によっては医師の顔写真まで公開しているところもありました...うつ病となると,トラウマなども影響しますから,医師の顔や院内の様子が分かるのと,気分的に精神科専門の病院でも敷居が低くなる気がしました.
ネットで探すと病院の場所などの地図検索も出来るため,病院までの通院手段や開院時間なども調べられます.深刻な症状のときは,体を動かすのも億劫なものです.予約時間にも必ずいけるか分かりません.通院しやすく,時間も余裕を持てる病院やクリニックが理想的だと思います...
なお,最終的に絞り込んだのは,タウンページにも広告を出していて,清潔感があり,通院手段が可能な範囲の病院を選びました.
最終的に今の病院(クリニック)を選んだ理由のひとつに,電話予約した時の受付の方が,とっても親切に対応してくれたことが,良い印象を与えてくれたことです.他にも予約電話したのですが,予約がいっぱいだったことや,私が泣き泣き電話しているのに対し,相手の口調が事務的だったこともあって,乗り気になりません.ただ,お医者さんに非はないので,これが全てのポイントではありません.
病院のどの科にかかるにしても,1番大切なのは,インフォームド・コンセントが十分にできるかが決め手です.どんなに受け付け対応が良くても,問題の医師との相性は,心の内をさらけ出すには重要なポイントになります. もし1ヶ月通って,意思疎通が上手く取れなかったら,転院していたかもしれません.
医師不足は大きなニュースになっていますが,不足しているのは小児科や産婦人科などで,逆に精神科の医師は増えています.そして総合病院よりも,個人クリニックなど開業医が増えています.自治体も,直ぐに総合病院に駆け込むのでなく,個人病院などホームドクターへの通院を勧めています.まずはホームドクターで治療し,そこでは対応できない場合,総合病院へ患者さんを送るというシステムが推進されているわけです.
あくまで私の経験ですが,病院選びのポイントの一つは,予約対応時の第1印象が大きいです.
ただ,うつ状態が深刻化していたり,精神的にかなり不安定である,リストカットや自殺企図など深刻な状態に陥っている方は,総合病院や入院施設の整った精神科・心療内科の大きな専門病院をお勧めします.各都道府県では,必ず深夜救急まで扱っている精神科・心療内科の専門病院があります.
病院に予約電話する時,ある程度の症状を伝え,そこの病院でも対応可能か確認し,もし大きな病院の方がよいと言われたら,その病院のある所などを紹介してもらうのがいいでしょう.
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